どうも、スイリストの大田垣です。
アピアランスケアのお話は前回のブログでもお伝えしておりますが、
美容師としてメインでやっていく内容は「抗がん剤の副作用による脱毛した方に対して、外見(appearance)をケアするための医療用ウィッグの提供とデザインをする」ということです。
形を整えるのは勿論ですが、それよりも「如何に自然に見せるか」に特化した専門技術を施します。
扱うのは全頭をカバーする人毛フルウィッグと、頭頂部をカバーする人毛トップピース。
カットカラー込でそれぞれ、¥121,000、¥66,000(税込)という価格設定です。
広島県では令和4年4月から、抗がん剤投与をされている方へ、1年以内に購入したフルウィッグを対象に補助金が下りる制度ができたこともあり、5万円もの負担軽減があります。
トップピースは対象外となりますが、とても素敵な制度かと思います。
日本人と癌。
現在、一生のうちに癌にかかる方の割合は二人に一人。割合としても増加傾向にあるようです。
いつかどこかで自分の身に降りかかる可能性は十分にあるため、他人事とは思えません。
そんな時に、相談できる場所、人、技術を作っておくことが僕自身の任務です。
病気の時に外見なんて気にしてられるか!!という人もいるかもしれませんが、
やはり外見の変化から、自分に対してネガティブな感情を抱いてしまうのは非常に悲しい事かと思います。
外見が整うと、気持ちが引き締まったり、前向きになったりするように、
外見が悪い方へ変化していくと、投げやりになったり、出掛けたくなくなったり、前向きに物事に取り組めません。
自分に対してポジティブな感情を持つことは、健康においてもとても重要なことです。
トップピースの使用例
さて、本題。
トップピースは、アピアランスケアにおいては、脱毛からの復活期に活用するものです。
太い血管の通っている襟足やもみあげまわりは他の部分と比較しても、生えやすく、毛もしっかりしており、抜けにくくなっています。
個人差はありますが、約2年間ほどはフルウィッグを大切に使い、その間に徐々に伸びてくるので、それをトップピースでカバーする形になります。
が、トップピースは一般の方でも非常に有用なアイテムにもなります。
頭頂部のボリュームが気になる方、分け目が気になる方、前髪の厚みを増やしたい方、白髪を隠したい方などです。
いかがでしょうか。
色もお客様のカラーに合わせるようにブロンドの状態から染め、カットを施していきます。
税込みで¥66,000。トップピースは抗がん剤治療の方も、県の助成金の対象外なのでご注意ください。
お悩みのある方、若見えしたい方、お出かけの際のおしゃれウィッグとして活用できますので、気軽にご相談ください♪