どうも、スタイリストの大田垣です。
今日は少し真面目なお話。
3月末となってくると、お客様とのお別れが増えてきます。
遠方の大学へ行ったり、転勤があったり。
「今日で最後ですねー」と言って笑いながら切りはじめたりしますが、長いこと携わってきたお客様には、特に感慨深いものがあります。
「今までで一番の出来を…」とか思って(いつも思っていますが)、いつの間にか顔がマジになっていたり(いつも真面目ですが)、
他愛の無い会話だけど、「あー、こんな事を話したなー」とか思い出しつつ、
たまに「そういえばこんなことも話しましたね(笑)」とか振りつつ、
自分の技術もだし、それだけじゃなく、人のナリを気に入ってくださって来ていただくこともあるので、
とにかく、認めてくださって、ありがたい。
兄のように慕ってくれている歳下のお客様とか、
まるで中学の頃から仲良かったみたいな感じの、歳の近いお客様とか、
そういう方が居なくなるのは、なんとも物寂しい限りです。
先日、お客様からお店に電話があり、
「大学決まりました!!」と。
『おー!!神戸?第一志望だったよね??』
「それが、チャレンジで受けた慶応です(笑)」
えっ。すげっ。って反射的に思いましたが、それ以上に、わざわざそうやって報告をしてくれる事が嬉しいです。
転勤だけど、何も言わず来られなくなって、僕らは理由が分からない。みたいなことも多いですから、
そういう報告をしていただけると、「自分もこの方にとって、何でもない存在じゃなく、そういう身近な存在になれたんだなぁー」と思えるわけです。
一生の中で見ると、ほんの取るに足らないほどの点と点の交わりみたいなものですが、
そういう些細な出会いや別れでも、一喜一憂できるような繊細さとか、
そこでの心の機微なども、良き縁、良き思い出として、いちいち背負って生きていける感度の高い大人になりたいなぁ。と、つくづく感じます。
背負ってはこぼし、こぼしては拾おうとして、またこぼす。そんな人生ですが、
そうやってなるべく多くの縁を背負っていくことを恐れず、そして慣れていきたい。
そんな出会いがしらのような縁も大切な経験として多くを感じ、サラッと語れる大人は、きっと格好良いんじゃなかろうか。
ともあれ、
進学や転勤などで遠くへ行ってしまうお客様、
寂しいですが、新しい環境下、お身体には気をつけて、遠方でも美容の良きパートナーを見つけていただきたい。
そんで、広島に帰ってきたら、是非、顔を覗かせにいらしてください♪
んでもって、これからは、逆に遠くから広島に来てくださった方との多くの出会いがあるはず。
そういう不安を抱えたお客様の良きパートナーになれるように、心新たに臨みたいものです。