どうも、先日お客様に「大田垣さんって、バリスタみたいですよねー。」と言われて、
バリスタ(コーヒー入れる職人さん)↓↓
なんだか少し嬉しかったスタイリスト、大田垣です。
ほんとは最初、聞き間違えて、
「バティスタみたいですよねー」って言われたのかと思いました。
縮毛矯正をしたいのですけど・・・
ドシャ降りの雨の中、営業終わり間近の時間帯に、女子高生のお客様がご来店してくださいました。
「縮毛矯正をしたくて相談をしに来ました!!」
ふむ。
実はそれよりも前に、お母さんから電話で相談を受けていて、
~~~~~電話にて~~~~~
「娘が縮毛矯正をしたいって言ってて、私は『必要ないってー!』って言ってるんですけど、どうしてもしたいらしくて…」
「必要なんですかねー。。。大田垣さん、なんか言ってやってください(笑)」
超ざっくり言えばそんな内容。
お嬢さんの髪も担当させていただいているので、どんな毛質かは把握しているのですが、
ほぼ直毛です。
必要or不必要かで言えば、不必要ではあります。
しかし、リスニングしていくうちに、「表面のボワボワした毛が気になるらしいんです。」という話。
自分(大)「では、表面だけするのが良いのかもしれないですね」
~~~~~終了~~~~~
娘よ、来てしまったのか。。。
「大田垣さんを説得しに来ました」
お、おう。俺はラスボスか…。
大「まぁ、座りんさい(笑)」
大「色々、お母さんから話は聞いたけど、、、
その感じだったら表面だけするのが良いかなーって思うよ」
「でも、みんなしていて良いなーって思うんですよ!表面のボワボワだけじゃなくて中の方も気になっています!!」
大「へぇ~、みんなやっとんじゃ??」
「はい!!めっちゃ羨ましいです!!」
なんだか意志は固そう。やらなきゃ気がすまないことってあるよね。。。
縮毛矯正というのは、美容師の技術の中でも、かなり難易度の高い部類かと思います。
(ちなみに個人的に一番難しいと思うのはブリーチ絡みのカラー)
時間、工程の多さ、素材の見極め、薬の強さ、ミスると結構恐ろしい事になる技術です。
よって縮毛矯正では、¥17,000~という決して安くはない料金をいただいています。
そのことも伝えて、表面だけの場合の料金も伝えて、そのうえで「やります!」というのだから僕も全力を尽くします。
実は縮毛矯正は得意としています。
が、得意だからと言って全員にオススメしたいものではなく、対象として、
・クセで困っている人
・ボリュームを抑えたい人
僕はこれが基本だと思っています。
悩みを持つ人にとっては、デメリットに勝るメリットは多いのですが、
決して少なくないデメリットもあるのは確かです。
ではその内容をご説明します。
縮毛矯正のメリットとは
・クセがなくなる
・ボリュームが減る
・ツヤが出る
この3つかと思います。
上2つは分かりやすいとは思いますが、「ツヤが出る」というのは要注意。
あれはあくまで擬似的なもので、本来の髪のツヤ・サラサラではないです。
正体はコーティング剤のようなものです。
繰り返し頻繁に縮毛矯正してしまうと、キューティクルは剥がれ落ち、このコーティングすら効かなくなり、ガサガサ、テロテロになってしまう恐れもあります。
よって、個人的に思うに、クセ、ボリューム、この2点の解決と、
デザイン的にド直毛にしたい。みたいな人。これらに限ると思っています。
縮毛矯正のデメリットとは
色々な情報を取り入れた中で、美容院の施術の中で僕のダメージレベルの感覚として、縮毛矯正はこの位置にあります。
複数回のブリーチ≧年5回以上の縮毛矯正>ブリーチ1回>縮毛矯正>ハイトーンカラー(12Lv以上)>デジタルパーマ≧パーマ>カラー
まぁ、どのくらい薬を作用させるか、どの強さの薬を使うか、パーマをどのくらい強くかけるか、それによって変わってもきますが。
にしても、美容院の施術の中で、ダメージする施術の上位に入ると思います。
ということで、細かく見ると
①ダメージが多い
②毛髪の状態によっては施術を断ることもある
③毛先が硬くなる可能性がある(タンパク変性)
④縮毛矯正をした髪に対して、施すことができるパーマの種類は限られる。
⑤カラーの発色が不安定になることがある
⑥コテで巻いたときに違和感が出やすい
③タンパク変性とは
タンパク質が熱によって固まります。
肉を焼くと硬くなるように。
卵茹でると固まるように。
髪も硬くなります。
これは60度以上の熱から引き起こされます。
では問題。
180度のアイロンと、100度のアイロン。多くダメージするのはどっち??
正解は、「アイロンを当てる時間と、当てる毛の多さによる」です。
結局は髪内部の温度が上がった方が傷むのです。
④縮毛矯正後、可能なパーマの種類は限られる
というか、基本的にはアウトです。
ボッソボソのモワモワになりやすいです。特に液体系のパーマ。(コールドパーマともいう)
希望があればしないでもないですが、あまりしたくない内容ですね。
デジタルパーマなら、何とか可能ですけど、せいぜい「まだマシ」ってレベルです。
強い薬や高い熱で矯正しているほど危険ですので、
まだ矯正履歴あって「まぁ、薬弱かったし、まだいけるか…」と判断できる場合はいいですが、
他サロンでの矯正した方は、把握しにくい為、保証はしかねます。
⑤カラーの発色が不安定になることがある
タンパク変性を起こした髪や、キューティクルがごっそり失われた髪は、反応が変わってきます。
アッシュ系が発色しにくくなったり、暗くなりすぎたり、明るくなりにくかったり、全然色入らなかったり、濁った感じになりやすかったり。
まぁ、そこは美容師の薬剤選定で何とかなるとは思いますが、あれこれ細かい要望に応えられなくなるのも納得です。
⑥コテで巻いたときに違和感が出やすい
なんか、ノペーーーッとなります。
自然さとか、柔らかさとか無縁な質感。
束で動くというか、とにかく不自然です。
実際に施術してみた。
えっと、すみません。
写真、撮り忘れています。
強いて言うなら、
こんなにサラサラになりました。(開き直り)
正直な話をしますと、
個人的にはやはり、あえて縮毛矯正をする必要はないと思っていました。
髪質もいいし、ほぼ直毛だし、その子自身、友人からも「えー!かける必要性が分からん!!」とまで言われたらしい。
で、やってみた感想。
「あ、これ、めっちゃいいわ。やる前と全然違うわ(笑)」
ええ、めっちゃよかったっす(笑)
施術した本人もびっくりしましたわ。。。
クセの人にやったことはバンバンあるけど、
直毛の人への経験はほぼなかったので、
まさかこんなに変わるとは…。
必要最低限の薬の強さでしたので、ダメージもかなり抑えたと思うし。
お客様も感動していました。これならお母さんも納得するだろうし、
学校でも自慢できると思います。
そのくらい違う。
今後は、要望があれば、直毛の人もやってみて良いかもな…。
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この記事を書いたのは、縮毛矯正も得意な
https://www.prosol.co.jp/itsukaichi/staff/234/
サラサラになりたいJK、カモン。
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