どうも、スタイリストの大田垣です。
仕事をしていて、
美容師にとっては当たり前すぎて、説明が省かれてしまいがちだけど、
意外と知らない人っているから、ちゃんとしないといけないよなぁ…
と思うことってよくあります。
「シリコンって駄目なん?」
「リンス、コンディショナー、トリートメントって何が違うの?」
「レイヤーって具体的にどういう感じ?」
「ボブって色々ありすぎて、結局どこまでなん?」
「コテって何℃使えばいいの?」
「洗い流さないトリートメントって色んなタイプあるけど、どのタイプが合うの?」
「トリートメントって付けたあと、どのくらい置いた方がいいの?」
などなど。
少しずつではありますが、そういう「分からないけど、聞きにくいなぁ~…」みたいな事を答えていけたら…と思います。
さて。ということで、
今回は、カラーの色味について。
時々こんなことがあります。
「カラーをしたい。茶色にしたい。」
特に高校卒業して初めてカラーをする!!みたいな人に多い気がします。
ここで僕らがお伝えしなければならないのは、
「どんな茶色?」ということになるんですが、
茶色にも色んな茶色があります。
アッシュやら、ピンクやらですね。
寒色系と暖色系と中間色
大きく分けると、寒色、暖色。この2種類で考えていいと思います。
【寒色系】
アッシュ(青)
マット(緑)
【暖色】
ピンク
レッド
オレンジ
【中間色】
バイオレット
ベージュ
[中間色について]
中間色は正直、どっちとも言えます。
紫自体、青赤のミックスですから、青が強ければ寒色っぽく感じるし、
赤が強ければ暖色っぽく感じます。
そして、本来の色彩学では、イエローは暖色、緑は中間色ですが、
ヘアカラーに関しては、緑は寒色で理解していて良いです。
[色の呼び方]
アッシュは本来、「灰」ですが、ヘアカラー事情では青です。
マットも質感ワードのはずですが、ヘアカラー事情では緑です。
同じ青でも、「イルミナカラーの青=オーシャン」「オルディーブアディクシーの青=サファイア」というように
薬剤メーカーによって、呼び方や色の出方が違うため、ネットの色の呼び方は様々です。
勝手に名付けている場合もあるので、全ての美容師の共通言語ではなかったりします。
例えば、「セピアグレージュにお願いします」って頼まれても、「えっ…?ちょっとお待ち下さいねッ☆(セピアってなんや…)」ってなります(笑)
上で振り分けたのは、あくまで美容師のヘアカラー事情における共通言語です。
寒色と暖色、どのくらい違うか。
Aさん
Bさん
AさんBさん、それぞれ違うお客様ですが、同じような明るさ、同じような抜け方をしています。
では、染めてみます。
Aさん
【暖色】イルミナカラーのブロッサム×オーキッド少々(チェリーピンク×少しの紫)
Bさん
【寒色】オルディーブアディクシーのサファイア×シルバー少々(青×うっっすい紫入り灰色)
どえらい違うやん。
色味が違うだけで、数字で言うところの明るさはほぼ同じです。
どうでしょうか。
比べてみると明確に違いがありますが、
意外と1枚の写真で見ると、これを「茶色」と一緒くたにしてしまいがちだったりします。
寒色系と暖色系が与える印象、質感の影響
すんごくザックリ言います。細かいのは後日頑張ります(笑)
【寒色】
軽い、クール、透明感、外国人風、オシャレ、涼しげ、フレッシュ、抜け感、ドライ
【暖色】
しっとり、ツヤ感、女性らしい、活発、華やか、かわいらしい、温かい、存在感
言語化すればこういった感じですかね。
言語化しなくても、見比べただけでも、
「あーーーー、なんか、うん、はいはい。雰囲気わかるわ。」って感覚的に感じるとは思います(笑)
今回は分かりやすく両極端なものを例にしましたが、もっとナチュラルな感じでも当てはまります。
こういった違いがある上で、自分の好みや服装、見られたい印象とかと照らし合わせながら、ヘアカラーを楽しめると良いなって思います。
他に「こんなん知りたい!!」ってのがあれば、ご来店の際にリクエストしてみてくださいね!!!