どうも、スタイリストの大田垣です。今日は成人式のセットの話。
ということで、9月入るまでやった記憶がない前撮りですが、
9月に入った途端、前撮りラッシュがやってきました。
1週間で3人くらいしたんかな。定かではないけど。
ギリギリ鎖骨の長さのアップスタイル
こちらのお客様は、前撮りの3日前にカラーをされており、
希望をお伺いしたところ、「こんな感じでお願いします!!」と、希望のアップスタイルを探してくださっていました。
中心にシニヨンを作るのではなく、片側に寄せる感じで。崩してふわっと。
さて、懸念が生まれました。
長さ、足りるか…?
崩すとなると梳いた毛や、短い毛先が、ブルンッ!と出てきます。
ギチギチなら余裕ですが、如何せん、それだとダサい。
ご本人も気にされていましたが、骨格的にもハチ張りな感じで、多毛な分、内側はしっかりと梳かれていて、なかなかの難易度でした。
仕上がりはこちら。
この場合、とにかく大切なのは、
①上の被せ部分は余計なボリュームを出さず、でも四角く見えないように頭頂部は最低限の毛を見極めて引き出す。
(上のボリュームを出しすぎると、ハチ張りを強調して、頭が大きくなる。)
②シニヨンは必ず低めに作って、上のボリュームに負けないくらい、崩して下でボリュームを出してバランスを取る。
(ただし崩しすぎると梳いた毛や毛先がかなり出てくるので、限度は見極める)
ポイントはサイドの部分でクルリンパをしていること。
編み込みにして緩さを作ってしまうと長さを使ってしまうので、クルリンパを崩して、柔らかくしながらもシニヨンの為に余力の長さを残しておく
梳いた毛はやっぱり出てきて、「あー、メンズのハードワックス使えば良かったかな…」という反省はありますが、
バランスとニュアンスは上手いこと作れたのではないでしょうか。
成人式セットは「お任せ」でも全然良い!
もちろん、前述したお客様のように、「こんな感じで!」とお願いしてもいいですが、
「分からないのでお任せ!」でもまったく問題ないです。
最低限、分かっていたら良いんじゃないかな?ってのは以下の3つくらい。
①下でまとめる?上でまとめる?
まとめる部分で印象が違います。
20歳くらいの年齢であれば、上でまとめるとイケイケな華やかさがある感じだったり、派手な感じですね。
落ち着いた印象とか、無難に過ごしたいとかであれば、下でまとめることが多いです。
っていうか、最近は大体、下でまとめることが多い
②崩す?崩さない?
これも印象ですね。
崩すとルーズで柔らかいし、崩さないとカチッと、キリッとするし、
厳密には違うんですが、崩すのは今っぽい、崩さないのはレトロ、ってシンプルに捉えても、そんなに差し支えないかとは思います。
③シニヨン?馴染ませ?
シニヨンは簡単に言えばお団子みたいなもんです。
基本的にはお団子は少し崩して大きくすることが多いと思いますが、女性らしい印象の華やさがある感じですね。
馴染ませだと、ちょっとレトロで、可愛い感じになると思います。
これらの①②③の組み合わせで大体、迷うことはありません。
僕の場合、大体は、
「低め×崩す×シニヨン」って組み合わせが多い気がしますが。
ってことで、お任せのお客様。
頭頂部の被せ部分を大きな三つ編みと、拾い編みを合体させ、
横はロープ編みをし、
全部編んで作った編み込みフルコース。
大変喜ばれていました♪
成人式に向けて髪を伸ばす方へ
「どのくらい髪を伸ばせばいいの??」
という疑問は良く聞きます。
本当に一番やりやすいなぁって感じるのは鎖骨下~胸中くらい。
たまに「成人式があるので頑張って伸ばしました!!」という方で、腰ぐらいまで伸びている方もいますが、
実は「長けりゃ長いほうが良い」って訳ではありません!
- 「カーラーで巻いても跡つかん…。コテで巻くの果てしない…。」
- 「この余った毛先、どうすりゃええんや…」
- 「崩したらボリューム盛り盛りすぎ…」
- 「結局、長い毛先を崩さずに収めていったら、密度が出すぎて土器みたいになる…」
低めでまとめた場合、そんな風にもなり易い気がします。少なくとも僕は。
むしろそこまで長ければ、アップスタイルよりダウンスタイルのほうが可愛いからそっち提案したい。
実は長すぎる髪のアップ、苦手な美容師も多いのでは??と勝手に決め付けています。(笑)
逆に短い人で、アップスタイルにしたい人。
とりあえず僕は、襟足だけで結べる長さがあれば何とかできると思います。(ボブ系のスタイルに限る)
伸ばす際の参考にしてください♪
実はセット、得意??
分かりませんが、周りがそう言うのでそういうことにしておきます(笑)
というのも、僕のセットは9割くらい独学です。
実は(通信だから?)美容学校で勉強したこともないし、当時、会社のマニュアルであった訳でもないし、
スタイリストになる直前に、ピンの使い方とか、三つ編みのやり方とか、1回だけモデルで知人を呼んでやったりとか、その程度です。
そのモデルやったときの写真、結構カオスでした。
練習に関しては、セットのヘルプに積極的に入り、見て盗むことや、
セットやアレンジで有名な美容師さんの本を3冊くらい買い漁って、
読んで出来そうな部分に付箋をしていき、それを1スタイルずつ練習して、難しそうなやつに挑む。
そんな感じで練習しつつ基礎のレパートリーを増やしていき、今はYou tubeを漁って、お気に入りのプレイリストを作って応用しています。
おかげで、恐縮ではありますが、こういったイベントにお声をいただいたりもしました。
ありがとう、You tube先生…。
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