どうも、大卒美容師の大田垣です。
先日、会社のメンズスタッフ全員で飲みに行ったのですが、
以前は教育などを一緒にしていた、「branch」のメンズたちも参加という事で、
かなーり久々ですけど、branch面々と顔合わせすることができました。
baranchの大卒美容師
大学卒業後、免許を持っておらず、働きながら通信で通うことで免許を取得したのは、多分僕だけです。
居たらすみません(汗)
で、結構そういう境遇の人って、いるはいるけど、やはり極少数なようです。
実際に僕が通信通った時は、高卒、大学中退の人がほとんどで、
年齢上の人は、もともと理容師か、なんとなく資格取りたい人って感じでしたね。
そんな中で、一個下の代で、同じように大卒後に美容師を志したスタッフがbranchには居ます。
角屋卓実
長細い彼です。
美容歴も1個下、年齢も1個下、大卒で通信、
この頃はPROSOLとbranchは一緒にレッスンなどをしていたため、面識も元々ありました。
結構、僕の中では凄く仲間意識を感じています(笑)
そもそも大卒美容師ってどうなの?
正直に言うと、
よく分かりません(笑)
大学での4年間で学んだことが、美容の仕事に活かせているかといえば、
活かす場面はございません……(苦笑)
分野にもよるんでしょうけど、僕は歴史系の教育学だったので。。。
過ぎたことをあーだこーだ言っても仕方ないのですが、
もし大学に行かずに、高校卒業後に美容の専門学校で免許をとり、
みんなと同じように20歳で就職した場合、
自分の人生はどうなっていたのだろう…とは思います。当然思うはずです。
長い目で見れば2年のビハインドなんて大した事もないのでしょうが、
でもそれはきっと気持ちの持ち様でしかなくて。
現実的な見方をすれば、そこには誤魔化しようのない、2年間の実質的な時間の誤差が存在しています。
それを根性論や精神論で、「どっちも変わらない、大差ない」と言ってしまうのは、いささか早計ではないかと思います。
美容の仕事を続けるということ
僕や、角屋くんの場合は単純に「夢」がきっかけでした。
多分彼にも悩む時期はあったのでしょう。
うちの会社では福利厚生を充実させたり、休みの事を考えたり、色々な改革がなされてきましたが、
業界全体を見れば、PROSOLのような、ちゃんとしている会社はまだまだ少ないです。
客観的な見方をすれば、
「大卒ならもっと労働環境が整っていて新卒での給与も良くて、福利厚生完備で、条件的に優良な選択肢はたくさんあったはず」
「なのにどうして美容師に??」
大卒なら間違いなく言われたことがある言葉かと思います。
…僕はこの問答、うんざりなんですが(笑)
どんだけ美容師、下に見てるんだって話ですよね。失礼です。
が、国内ではそういう見方が現実的に存在するのも知っていますし、
きっとそう言われても仕方の無い歴史を積み重ねてきた業界なんだろうな…ってのは察します。
でも、まぁ、大卒で美容師という、一般論で多くのディスアドバンテージが言われる中で、
角屋くんも、「この仕事を続けてるのは、意地のようなものもありますよね」って話をしていました。
凄く分かります。色んなものを捨ててきた以上、引くに引けないし、ここで引いたらそれこそ、何が残るんだ?って話で、
自ら退路を断っていったようなもんですから。
逆に、「大卒なのにどうしてあえて美容師に?」という見られ方を覆せるような何かを、自分の中で見つけて、大きくしないといけない。
ぶっちゃけ、業界の地位を向上させるには、入社試験に面接だけではなく、
SPIのような、一般教養、学力を測るものを導入した方が、手っ取り早くて良いんじゃないか?とも思う。
技術職である以上、誰でもできる仕事ではないと思うが、
その中でも、更に限定的にして、なりたくてもなれない仕事にしていくのも面白い。
他にも勿論、雇用環境の改善、心身の負担軽減、見合った給与、業種の価値を下げる低価格化の根絶、
必要なことは多くある。
それを改善するにも、ちゃんと業界の現状を知って、「まずい」という自覚を持って、
馬鹿にされない一目置かれる人物形成を、教育段階からすべきだと思う。
「うぇーい」って言ってる場合じゃないし、
「勉強できないから美容師」なんて言われているようじゃ変わらないんだと思う。
離職率の問題もあるけど、そういう惰性での美容師志望が引き起こしている部分も絶対にある。
業界の技術も多岐に渡るようになった。多くの分野を2年間に詰め込むのは難しい。
マルチな人材を育成するのに、美容学校を大学のように4年制にできるならそれもまた面白い。
語学、数的処理、政治経済、歴史も学べるようにしたら良い。
必ず役に立つ時が来る。
「美容師になるん?すげぇ!!」って、まるで医者になるかのように、世間の認知が変わったら良い。
そしたら、僕や角屋くんのような大卒美容師も、「他にもっと…」とか言われなくなる。
そんなことをしばらく考えていました。