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2018.10.02 大田垣 成俊
【色々凄い本】デザイン本を完全読破していくぅぅぅ!!【『HAIR DESIGN 7×7』 DaB/八木岡聡】

どうも、スタイリストの大田垣です。

 

 

 

先日、とある美容師向けの本を購入しました。

 

 

美容業界の重鎮、

 

DaB 八木岡聡 氏による 『HAIR DESIGN 7×7 デザインの方程式』

 

 

 

なんとこの本……¥12,000します……。

 

 

 

僕が30年生きてきて購入した本の中で、断トツで高価な本です。

 

 

 

 

ってか、広辞苑より高いじゃねぇか。

 

 

 

 

 

 

 

 

中を見ますと、

 

 

 

あれ?

 

 

 

僕が今まで買ってきた美容師向けの本の類とは違うぞ???(見せれないけど)

 

 

 

 

 

今までの本は、いわゆる「ダイアグラム」「展開図」「切り口」などが描いてあり、

 

 

↓ こんなやつ

関連画像

 

 

「このスタイルはこういう手順で切る方法があります」というのが延々と書かれている。

 

 

 

言うなれば、部品の組み立て説明書みたいな本が多いんですよね。

 

 

 

ただ組み立てるだけ。

 

 

 

この本はそれが一切書かれておらず、

 

 

デザインの様式、法則の話が延々と書かれている。

 

 

 

 

ひたすら喩えが難しいのだが、

 

 

 

 

「パルテノン神殿は古代ギリシア建築におけるドーリア式の建造物で、ドーリア式とは柱に鉢形の装飾や柱基を持たない特徴、法則性がある。これが有効に使われるのはこういう時である。他にも古代ギリシア建築にはイオニア式、コリント式とがある。これらの大きな違いは柱の形状によって判別されるので、ドーリア式を再現する為に必要なポイントは以下の通りである。」

 

 

 

 

 

みたいな…………(滝汗

 

 

 

 

みんなさー、正直さーー、

 

 

「パルテノン神殿は古代ギリシア建築………」くらいまでしか、真面目に読んでないでしょ。

 

 

あとは流し読み。

 

 

 

 

ほんと、この本もそんな感じなんですって。文体も、専門用語っぽさも。

 

 

 

 

これ、延々と続くんだから、頭痛くなるだろ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

全224ページ。

 

 

導入だけで約40ページ。

 

 

 

1ページにおいて図式がほとんどを占めるとはいえ、その情報量は膨大です。

 

 

 

 

正直、導入部分までは、

 

 

 

 

「普段感覚的に分かっていること、よく考えたら当たり前のことを、わざわざ難しい言語を用いて、難解にし、頭良さげに書いている本」

 

 

 

 

という印象が率直で素直な感想です。生意気言って申し訳ない。。。

 

 

 

 

 

しかし、この本、¥12,000。

 

 

そんな舐め腐った感想で終わるのは非常に勿体無いことだし、

 

 

 

そんな生意気言えるほど、理論的にデザインを正確に説けるほど、僕は理論的なデザインの勉強をしていない。

 

 

 

 

 

 

「僕は」、というか、「美容師の半分以上は」そうだろうと思う。

 

 

 

語弊がないように言っておくと、勿論、「美容師の半分以上が勉強自体をしていない」と言っているわけではない。

 

 

 

 

ただ、感覚的な似合う、感覚的な可愛い、感覚的なバランス感。

 

 

 

 

 

結局、ヘアデザインに対して、明確な共通言語や基準を持たず、あくまでニュアンスとして捉えている。

 

 

 

 

経験や感覚からくる「このくらい」「こんな感じ」と、技術をする上での最低限度の知識。

 

 

 

 

感覚的に考え、感覚的に理解し、感覚的にレッスンをする。

 

 

そんな勉強をしている美容師がほとんどだと思う。

 

 

 

人によって、骨格も、髪質も違う。素材が違うということは、確固たる答えは存在しない。そんな曖昧さ。

 

 

 

 

 

その曖昧な素材に対して、ヘアデザインを作るというのは、やはり“曖昧なもの”と言っても仕方のないことなのかもしれない。

 

 

 

 

 

しかし、この本を本気で読んでしまったら、そうとも言えなくなるのかもしれない。

 

 

 

 

 

ヘアデザインは決して曖昧なものではない。そもそも「曖昧である」という前提が間違っているのかもしれない。

 

 

 

 

これが導入を終え、本編を数ページ読んだ感想です。

 

 

 

 

とはいえ、「ふんふん…」と理解した風に読むだけでは、この難解な言語たちが頭に入ってこないのは、数ページでよーーーーく分かった。

 

 

 

 

難解すぎて読むと本当にハゲが進行しそうです。

 

 

生え際の両サイドを長友佑都と酒井弘樹が全速力で突破してきそうです。(謎

 

 

 

 

しかし、僕は本気を出します。勉強の鬼になります。

 

 

 

 

僕に買われた事が運の尽き。後悔させてやります。

 

 

 

 

結局、「¥12,000払って価値があった…」と思うかどうかは自分のさじ加減次第。

 

 

 

本当に価値があるにも関わらず、その価値に気付けずに読むのは勿体無い。

 

 

 

 

価値があると信じて、自分で価値を生み出す読み方をする。

 

 

 

何なら¥12,000以上の価値を生み出す。

 

 

 

 

僕はそのスタンスで読破しようと決めました。

 

 

 

 

 

¥12,000だけあって、紙も良い紙使ってますわ。ふーーーーん。綺麗な黒。

 

 

 

 

触ったら指紋がついて、触るの勿体無いくらい。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うとでも思ったか、オラァァァァァアアア!!!!!!

 

 

(ビターーーン!!!)

 

 

 

 

 

 

へっへっへ、僕のオデコの脂をふんだんに使用してやった。(狂気

 

 

¥12,000の本を綺麗に使わない。思いっきり、好き勝手に蹂躙してやる、という決意表明です。

 

 

 

 

冗談はさておき、

 

 

 

 

 

 

自分が分かるように、見返してパッと思い出せるように、書き込みまくります。

 

 

 

 

 

 

 

 

重要なポイントなどは、がっつり線を引きます。

 

 

 

ページの端が垢で黒ずむくらい、しっかり理解して吸収しようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

漫画20冊分の料金を支払ったんだ。

 

 

決して無駄にはしない。。。