どうも、スタイリストの大田垣です。
もはや基礎ではないかもしれない。
前回までは寒色やら暖色やら、大まかな印象の話をしましたが、
今回はもっと細分化してみようと思います。
と、その前に色を決める要素には、3つの軸があります。
明度→明るさ
彩度→色の鮮やかさ
色相→色の種類
これらの組み合わせでヘアカラーを作っていくわけですが、
暗い← →明るい
これだけでも印象というのは大きく変わります。
そういったのを踏まえて、ヘアカラーを構成する三要素をそれぞれ分けてお話してみます。
明るさの与える印象
これは割とイメージしやすいかもしれないですね。
低明度(5~7Lv)→しっとり、深み、クール、シャープ、落ち着き
中明度(8~10Lv)→まろやか、ツヤ、上品、ナチュラル
高明度(11~13Lv)→透明感、柔らかい、軽い、若々しい、活発、明るい
Lvというのは明るさの指標で、上の写真を参考にして下さい。
14から上はブリーチが必要なので除外。
彩度による印象
彩度とはいっても、ヘアカラーベースで考えると、ブラウンをベースとした質感の話になってきます。
ヘアカラーには、赤や青のように色相を作るのに適したものもあれば、
灰色やベージュのように、くすみ感や、まろやかさを加え、彩度をコントロールするのに適した色もあります。
主に扱われるのは、ブラウン、グレイ、ベージュ。
勿論、これらを単色で入れることもありますが、他のメインとなる色とミックスすることが多いです。
ブラウン→深み、ツヤ、しっとり、上品、大人っぽい、ナチュラル
ベージュ→まろやか、ふんわり、やさしい、柔らかい
グレイ→透明感、ドライ感、落ち着き、スタイリッシュ
最後に、色相が与える印象
明度もですか、色相が与える印象はかなり大きいです。
大まかな色を取り上げてみます。
アッシュ(青)→透明感、ドライ、抜け感、クール、外国人風、おしゃれ、モード
マット(緑)→くすみ、透明感、スポーティー、スマート、フレッシュ、カジュアル
ゴールド(黄)→柔らか、輝き、若々しい、明るい、派手
オレンジ→ツヤ、ジューシー、輝き、活発、元気、温かい
レッド→ツヤ、ジューシー、しっとり、元気、活発、存在感、情熱的
ピンク→ツヤ、潤い、グロッシー、女性らしい、可愛らしい、華やか
バイオレット→ツヤ、潤い、グロッシー、深み、大人っぽい、洗練、上品、気品
疲れました。
ざっくりこんな印象。
正直、言葉の捉え方も違いますから、「“しっとり”と“潤い”って何が違うんや!!」ってのも当然ありますが(笑)
なのであくまで個人の感覚、偏見です。
そんで、カラーで迷われているお客様には、こういう感覚を組み合わせながら提案をさせていただいております。
色が違えば、印象は間違いなく変わる。
「流行りだから、アッシュにしてみたけど、なんか違うなぁ…」と思ったことがある人とかは、
もしかしたら、こういうのを参考に、明度、彩度、色相を考えると、
「あれ?今まで何となくアッシュにしてたけど、私、華やかで柔らかい感じにしたいから、実は10レベルくらいのピンクベージュとかの方が好きかも??」
みたいになるかもしれません(笑)
お客様一人一人の「なりたい印象像」から、こうやって「やりたい色」を探してみるのも、ヘアカラーを楽しめて良いかもしれませんね!!