どうも、スタイリストの大田垣です。
唐突ですが、ヘアカラー楽しんでいますか??
全国の美容院のヘアカラー事情において、感覚的な数字ですが、ご来店のお客様の50%~70%くらいの方がヘアカラーをされます。
メンズや学生を除けば、9割くらいの方がヘアカラーをされているのではなかろうか。
つまり女性は、最低でも9割の方はヘアカラーによるダメージに晒されているのかもしれない。
ってことで、ヘアカラーのダメージを徹底解説してみます。
カラーのダメージを引き起こす3つの要素 ジアミン・アルカリ・過酸化水素
※「成分」ではなく、「要素」という言葉を使うのは、アルカリは成分名ではないからです。「アルカリ性の性質を持った成分」が入っています。
絶対悪ではないにも関わらず、シャンプー剤において「シリコンが悪!!」みたいな風潮のように、
「ダメージするなら入れるな!!」という声も聞こえてきそうですが、「必要悪」という言葉を盾に解説してみます(笑)
ジアミンの役割と、引き起こすダメージ
ジアミンが引き起こす最も大きなダメージは、「アレルギー反応」です。
これが原因で、痒くなったり、ひどい場合は被れたりします。
アレルギーなので、もちろん平気な人もいますが、最初から無理な人もいますし、蓄積して発症するケースもあります。
一方、ジアミンの役割は「発色」です。色を表現する上で必ず使われております。
どんなに「髪や肌に優しい」とか、「オーガニックです」とか謳ったところで、現状、「発色あるところ、ジアミンあり」です。
白色ですら、ジアミンは入ります。
勿論、メーカーをディスっている訳ではありません。必要なわけですから。
こちらは「オーガニックカラー」で、さらにダメージを抑えるために「ノンアルカリ(アルカリなし)」のカラー剤。
どんなに優しい薬でも、発色が伴えば、ジアミンは入っています。
メーカーの企業努力により、ジアミンフリーのカラー剤も近年では耳にします。が、やはりあまり発色が良いとは言えません。
こちら、「C13-CL」という薬ですが、色は「透明」です。他のカラー剤と混ぜて、薄めるときに使う薬です。
透明なので発色は要りません。なのでジアミンが入っていないのです。
こちらもジアミンありません。ヘアマニキュアです。この後に説明するアルカリでもない薬剤です。
アルカリの役割と、引き起こすダメージ
アルカリの一番の役割は「浸透力」です。
髪の毛はアルカリ性に片寄ると、キューティクルが開きます。
マツボックリを思い出してください。
弱酸性(正常)だと閉じたマツボックリ。アルカリ性だと開いたマツボックリ。
アルカリによって開くことで、そこから薬剤を浸透させていく寸法です。
アルカリを用いていないヘアマニキュアは、内部浸透せず、表面を色でコーティングすることで染めています。
ノンアルカリの薬は、「もう今までのアルカリダメージによってキューティクル開いているから、余分に開ける必要はないよね?」って意味だと考えてください。
アルカリの主なダメージは、「キューティクルが損傷すること」と「それが残留すること」です。
ここで、軽く注意なんですが、超メジャーなアルカリ性でいえば「アンモニア」とかがそうですけど、アンモニアって揮発するんですよね。
匂いって気体みたいなもんなんで、ツン…と匂うのは、揮発しているからです。
匂いが苦手…という方も多く、近年では匂いが気にならないカラー剤も出てきていますが、
場合によっては、それが揮発しないアルカリだったりする訳です。
揮発するアルカリと、揮発しないアルカリ。
残りやすいのはどちらでしょうか??
まだ、刺激臭に違う匂いをぶつけて、匂いを変えるのは良いのかもしれませんが、匂いを消すのはあまり信用できないかも??
過酸化水素の役割と、引き起こすダメージ
過酸化水素の役割は「薬剤の反応」と「脱色」です。
カラーを作るときは、1剤(カラー剤)と2剤(オキシ)を混ぜることで反応が始まるのですが、
1剤の役割は「発色(ジアミン)」と「浸透力(アルカリ)」で、
2剤の役割は「脱色(過酸化水素)」です。
この過酸化水素が、アルカリによって開けられたキューティクルから浸透していき、
メラニン色素を壊していくから明るくなるのです。加えて、空白になったメラニン色素があった場所で、ジアミンによって色素が発色するのです。
こんな説明、もう僕にはジェットストリームアタックにしか思えません。
多分、アルカリがガイア(先頭役・リーダー)で、過酸化水素がマッシュ(2番目。最初に死亡)で、ジアミンがオルテガ(フィニッシュ役)ですかね。
※ガンダム大好きです。Zとポケ戦とUCが好き。
日本の美容院で使っている過酸化水素には、3%、4.5%、6%があります。海外ではもっと高い%もあります。
日本で6%が最大なのは理由があります。
過酸化水素は劇薬だからです。
30%くらいの過酸化水素が皮膚に付着すると、白くなります。
脱色…っていうかそれ、火傷です。
肌が弱い方は、この過酸化水素でただれたりもします。
で、ダメージ具合によって、%を使い分けるのですが、これが市販にない部分ですね。
つまり、市販のカラーは??
市販で染めている人は、%の塗り分けはありません。
繰り返し必要以上の強さの過酸化水素で脱色しつつ、
それだけ分、強い発色が求められるから、ジアミンによる負担もでかい。
そういう理解をしていただけたら、大体あっていると思います。。。
まとめ
どうでしょう、ヘアカラーのメカニズム、ご理解いただけましたか??
「必要悪」という言葉がピッタリですね。
これらをなるべく影響させないためにも、ゼロタッチ技術だったり、そして…
連邦(メーカー)は秘密兵器の開発にも成功しました。その名も…
「機体名 RX-78-2 コードネーム、ガンダム」………!!!
違います。
髪質改善カラーです。
ってことで、この説明はまたの機会に。
ダメージという面で嫌われながらも、今日も僕はお客様の髪にジェットストリームアタック。
これを読んでいるあなたの担当の美容師も、実はあなたの髪にジェットストリームアタック。
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