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2021.09.15 大田垣 成俊
多毛で悩んでいる方へのリアルサロンワーク。

どうも、スタイリストの大田垣です。

 

先日のカットの話。

 

お客様はとにかく多毛で、鎖骨くらいまで長さがあり、少しクセもある髪質。

 

日頃からストレートアイロンを使うので、毛先は熱変性により硬くなっている状態。

 

それも相まって広がりやすくなっていました。

 

 

で、お客様的には顎くらいの収まるボブにしたいんだけど、

 

 

そこまで切るとボリューム感が出過ぎたり、横に広がるため、今まで上手くいった試しがなく、

 

結局、肩に付くか付かないくらいの外ハネに行き着くらしい。

 

 

僕も今まではそういうオーダーをいただいていたので、ボブにチャレンジしたいというのは初耳でしたが、

 

 

「大丈夫なので是非チャレンジしましょう」と勧めてみました。

 

 

先に仕上がりはこんな感じ。

 

 

 

とってもカラーしたいけど、今回はカットのみです(笑)

 

一応、乾かし方にコツはありますが、手で乾かした状態でも跳ねたり広がったりせず、ほぼこんな感じです。

 

今後はこれを前下がりにしていく予定。

 

で、カットに関してですが、

 

僕はハサミを4丁(内すきバサミ2丁)、レザーを1本を駆使して、適材適所で切り替えてカットします。

 

 

ボブ~ショートのお客様にはレザーを使う事が多いですが、

 

軟毛さんはクセの有無、関係なくハサミ。

硬毛さんのクセなし~少しクセはレザー。クセが強い場合はハサミ。

普通毛さんも硬毛さんとほぼ同様。

 

 

そういう使い分け。ここで説明すると長くなるので言いませんが、勿論、明確な理由もあります。

 

 

レザーの切り口は特徴的で、先細りになります。

同じデザインを求めたとしても、左レザー、右すきバサミ。大体こういう違い。

 

 

(雑で申し訳ないw)

 

ここに「もっと減らしたい」となると更にスキバサミを入れたり、スライドカットというものを施したり。

 

 

クセが無ければスキバサミで効率よく追加で量を取りますが、今回は少しクセ毛の方なので、スライドカットを施しました。

 

これらの違いですが、

 

スキバサミで量を取ると、効率的に量は取れます。が、アバウト。

 

対してスライドカットは、毛流れを作りながら量を取ることが出来ます。

 

 

つまり、クセの動きを見ながら、スライドカットによる毛流れで、クセを相殺するアプローチになります。

 

このように素材をしっかり見極めた上での適材適所の道具、技術を選択し、デザインを作っています。

 

 

「今までどこで切っても良いように出来なかった」と言われる事を克服できるのって、技術者としてとても嬉しいです。

 

勿論、出来ないものは出来ないと言いますが、諦めきってしまう前に一旦、是非、ご相談下さい♪