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2021.09.16 大田垣 成俊
【その刈り上げちょっと待って!】ツーブロック至上主義に申す。

どうも、スタイリストの大田垣です。

 

男性の方に問う。

「本当にツーブロックにしたいんですか?」

 

別に「それがダメ!」って話や、毒のある話ではなくて、純粋な疑問です(笑)

 

 

メンズのカウンセリングに入る際に、飲み会で生ビールを頼むかの如く、

 

「とりあえずツーブロックで~、~~」って感じで話が始まります。

 

だからこっちも、0.0001秒くらいの速さでオウム返しします。

 

 

しかし、ツーブロックが誰にでもお勧めできるか?と聞かれると、正直、「現状でやめた方がいい人や、ケースはある」と答えます。

 

 

ツーブロックって、骨格、その人の髪質、髪そのものの性質、これらをちゃんと理解しないと、失敗の原因になるし、

 

「ツーブロック 失敗」で検索すると、結構出てくるんです。

 

 

それらの写真を見て、心当たりある方もいるのではないでしょうか。

 

髪を乾かして、「えっ?これ、大丈夫か?」ってなってるところに、美容師さんが

 

 

「スタイリング剤を付けたら良い感じになりますのでー…」って言って、

 

「あ、ほんとだー」って納得させられているのは、下手したら失敗の一歩手前かもしれません。

 

 

 

スタイリングしてないオフ時はどうしろって?ってことです。

 

 

失敗のケースとして、

 

・刈り上げと被せる毛の、コントラストが強い(タラちゃん化)

 

・正面から見た時、ペンギンの羽みたいに被せる毛が浮く(カッパ化)

 

 

それぞれの原因としては、

 

(タラちゃん化)

 

・(特にサイド毛が薄い人に対して、)長さを刈りすぎ、地肌感が出過ぎている

 

・境目の被さる毛の量が多い

 

などなど。

 

 

(カッパ化)

 

・(特に硬い髪の人に対して、)高い位置まで刈り過ぎている

 

・境目の被さる毛が立つ短さまで切られており、かつ、刈りすぎている

 

などなど。

 

ま、定義するようなものでもなく、どっちも似たようなもんです。。。

 

 

【失敗しないツーブロック】剛毛多毛クセ毛のメンズカット

 

実は以前もブログでご紹介させて頂きました。

 

もっとポイントはありますが、失敗の多くは共通しており、

 

要は「幅」と「長さ」に対して、素材を見極めず「刈りすぎ」「やりすぎ」なのです。

 

 

 

例えばこのお客様は、「長さ」での失敗が起きやすい。

 

理由は、サイドの毛が細い&薄いから。写真で見ると分かりにくいけど、かなりソフトに刈っています。

 

 

でないと、地肌感がとても出てくる。

 

バリカンで何も考えずに刈ると事故ります。

 

「刈上げは究極のグラデーションカット」という言葉を聞いたことがあります。

 

グラデーションカットとは下の毛より、上の毛の方が長い状態。

 

刈上げって、同じ長さで刈るわけじゃなくて、

 

段々長さを残していくのが基本です。

 

 

刈上げだからバリカンでー♪

 

ってすると、すべて同じ短さになるので、馴染みが悪くなりがちなのです。

 

 

今回はツーブロックにしていないですが、普通にこういった刈り上げも注意が必要。

 

「今の状態から本当にツーブロックにしていいのか。」を今一度美容師さんと相談してみてくださいね♪

 

失敗したツーブロックって、直すの大変なので(笑)