どうも、スタイリストの大田垣です。
男性の方に問う。
「本当にツーブロックにしたいんですか?」
別に「それがダメ!」って話や、毒のある話ではなくて、純粋な疑問です(笑)
メンズのカウンセリングに入る際に、飲み会で生ビールを頼むかの如く、
「とりあえずツーブロックで~、~~」って感じで話が始まります。
だからこっちも、0.0001秒くらいの速さでオウム返しします。
しかし、ツーブロックが誰にでもお勧めできるか?と聞かれると、正直、「現状でやめた方がいい人や、ケースはある」と答えます。
ツーブロックって、骨格、その人の髪質、髪そのものの性質、これらをちゃんと理解しないと、失敗の原因になるし、
「ツーブロック 失敗」で検索すると、結構出てくるんです。
それらの写真を見て、心当たりある方もいるのではないでしょうか。
髪を乾かして、「えっ?これ、大丈夫か?」ってなってるところに、美容師さんが
「スタイリング剤を付けたら良い感じになりますのでー…」って言って、
「あ、ほんとだー」って納得させられているのは、下手したら失敗の一歩手前かもしれません。
スタイリングしてないオフ時はどうしろって?ってことです。
失敗のケースとして、
・刈り上げと被せる毛の、コントラストが強い(タラちゃん化)
・正面から見た時、ペンギンの羽みたいに被せる毛が浮く(カッパ化)
それぞれの原因としては、
(タラちゃん化)
・(特にサイド毛が薄い人に対して、)長さを刈りすぎ、地肌感が出過ぎている
・境目の被さる毛の量が多い
などなど。
(カッパ化)
・(特に硬い髪の人に対して、)高い位置まで刈り過ぎている
・境目の被さる毛が立つ短さまで切られており、かつ、刈りすぎている
などなど。
ま、定義するようなものでもなく、どっちも似たようなもんです。。。
実は以前もブログでご紹介させて頂きました。
もっとポイントはありますが、失敗の多くは共通しており、
要は「幅」と「長さ」に対して、素材を見極めず「刈りすぎ」「やりすぎ」なのです。
例えばこのお客様は、「長さ」での失敗が起きやすい。
理由は、サイドの毛が細い&薄いから。写真で見ると分かりにくいけど、かなりソフトに刈っています。
でないと、地肌感がとても出てくる。
バリカンで何も考えずに刈ると事故ります。
「刈上げは究極のグラデーションカット」という言葉を聞いたことがあります。
グラデーションカットとは下の毛より、上の毛の方が長い状態。
刈上げって、同じ長さで刈るわけじゃなくて、
段々長さを残していくのが基本です。
刈上げだからバリカンでー♪
ってすると、すべて同じ短さになるので、馴染みが悪くなりがちなのです。
今回はツーブロックにしていないですが、普通にこういった刈り上げも注意が必要。
「今の状態から本当にツーブロックにしていいのか。」を今一度美容師さんと相談してみてくださいね♪
失敗したツーブロックって、直すの大変なので(笑)