どうも、スタイリストの大田垣です。
前回、前々回と、何を思ったのかボブについて熱弁しています。
前々回
前回
1つに書くには長すぎるので分けております。
ってことで、今回は「落とし穴その2。」
ボブの落とし穴、その2 : 写真の角度、首の角度
これ、結構ある。
なんならこれ、僕も混乱する事ある。
バリエーションを増やす為、ネットの写真を使わせていただきますが、
https://zozo.jp/shop/lineastoria/goods/46629833/
左の毛を信じれば「あごライン」。右の毛を信じれば「あご下」。
では正面向いた時の、実際の長さはというと、、、
あごやや下。
まぁ、そりゃそうよね。これだけ首をかしげてたらそうなる。
まさかこれを見て、「左右の長さ違うじゃん!!!」って思う人はいないと思うが、
首の角度でそういう錯覚に陥ることはあるのです。
例えばこの写真と、この写真。
同一人物で、撮る角度が違い、首の角度が違うだけ。
左は僕がオフショットで撮った写真。
右は本番で撮った写真。
左は僕は少し見下ろす形で撮っていて、
右は真横で撮っています。
左の方が長く感じて、右の方が短く感じませんか??
特にあご基準で考えた時に、右を見たら、「あれ?思ったより短くアゴ上まで切ってある??」と思いませんか??
正面の場合も注意が必要。
良い例がないので自撮りしてみました。
少し極端にやりますが、正面でも、
「上を向く(下から撮る)」
「下を向く(上から撮る)」
で、これだけ違います。
具体的にどこが違って見えるか。
襟足の長さは分かりやすいですね。
正面から襟足が見えるか、見えなくなるか。
もう一つ、分けている前髪の長さに注目して、耳との関係性を比較してみて下さい。
耳たぶ見たら分かりやすいですね。
上を向くと耳より短く感じますし、下を向くと耳より長く感じませんか??
これをボブに置き換えた時、あごより上か、あごより下か。首の角度やカメラの角度で、思っている長さと正確な長さで差が生まれるのです。
例えば、こういった角度を理解している美容師が、
(この写真、少し上から撮っていたり、傾いているからアゴより長く見えているけど、実際はアゴくらいの長さだな。。。)
と判断しているのに対して、
お客様は、
(この写真、アゴより長いから、このくらいが丁度いいなぁ)
と、見たままを疑わずに判断したとなれば、
それは「なんか思っていたより短い気がする。。。」というズレに繋がります。
この認識のズレに関しては、ぶっちゃけ美容師の確認不足であり、美容師の責任によるものが大きいですが、
ない話ではないのです。
可愛く撮るための工夫が、シンプルに伝わらずに、ややこしくなってしまう。
耳に掛けているヘアスタイルも、耳に掛けなかった時に、「え?これ重くない?」って感じるのも認識のズレ。
「思ったのと違う…」を無くすためには、写真も使いながらも、口頭、身振り手振りで長さを伝えたり、
複数の写真、色んな角度からの写真などを探しておくのもオススメです。
結局はそういう希望を引き出すのは「美容師のカウンセリング技術」によるのですが、
そのヒントは準備できていると最高ですね!