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2021.11.26 大田垣 成俊
【ヘアケア】冬の静電気ダメージ対策のススメ【なぜ静電気が起こるのか】

どうも、スタイリストの大田垣です。

 

暖かい日が続いていますが、この冬は例年より雪が多く降るそうな。(お客様情報)

 

 

髪の勉強をしていると、ざっくりですが、春夏は紫外線。秋冬は乾燥。

 

髪は年がら年中、何かしらのダメージに晒されていて、

 

結局365日、ちゃんとケアすることは必須なんじゃん。。。

 

と思い知らされます。(笑)

 

 

 

さて本題。

タイトル通り、寒い冬の季節がやってきます。

 

夏とは湿度が違い、秋冬は乾燥しがち。

 

 

「大気が乾燥しているから髪が乾燥してダメージしている」

 

 

まぁ、これは間違いではない。が、厳密には問題はもっと別の部分にあります。今日はそんな話。

 

静電気

 

静電気といえば冬ですね。

 

夏に起こることは少ない。

 

この静電気の発生は、「乾燥」×「摩擦」によるものです。

 

 

静電気と髪の関係

 

髪は何と摩擦するのかというと、

 

衣服ですね。特にロングの方。

 

あと、マフラーなども。

 

 

揺れ動く髪が衣服と擦れ合います。

 

 

髪に静電気が起こると、キューティクルが起き上がります。

 

キューティクルというのはウロコ状になっております。

 

 

役割としては、中を守るための外壁であり、ツヤや手触りに大きく左右します。

 

それがめくり上がることで、剥がれたり、絡まり合ったり、引っかかったり。

 

終いには中身がダメージを受けやすくなる。

 

結果的にパサついたり、枝毛になったり。。。

 

 

冬は乾燥しているから、静電気が起きやすく、

 

静電気が起きるから、キューティクルが損傷しやすく、

 

キューティクルが損傷するから、ツヤ手触りは勿論、髪の防御力が低下し、

 

中身までダメージしやすい。

 

 

静電気の性質と、髪に静電気が起こる主なケース

 

ざっくりいうと、水は電気を通す性質を持つため、濡れていると電気は素早く分散したり、外に放出されたりします

 

が、乾燥をしていると、ため込む。つまり帯電してしまいます。

 

 

で、こちらの帯電列というものがあるのですが、

 

帯電列とは】なぜ静電気が発生するの?理由を分かりやすく解説!

 

https://detail-infomation.com/triboelectric-series

↑図参照

 

静電気は、この+と-の距離が大きければ大きい程、帯電しやすい性質があります。

 

 

例えば冬、重ね着をする際に、この組み合わせを気を付けなければ、歩いているだけで服が摩擦することで発電しているってことです(笑)

 

 

で、

人毛は左から三番目かなりプラスの電気を帯びています。

 

マイナス方向を見てみましょう。

 

塩化ビニールとかありますね。静電気と言えば下敷きで髪の毛をゴシゴシするのを思い出しませんか??

 

下敷きの静電気で髪を立たせる人のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

このプラスとマイナスの関係で、あの遊びは成り立っていたのです。

 

 

 

こと、髪において。静電気が起こるもので、もっと身近なものを自分なりに挙げてみます。

 

 

シリコン。ポリエチレン。ポリエステル。ウレタン。

 

フッ素樹脂ももしかしたらブラシの素材として使われていたりもします。

 

 

 

それぞれの帯電列を見ると、かなりマイナスの電気ですよね。

 

 

シリコン。これはシャンプーやトリートメントに使われている、手触りを良くする原料。

 

ウレタンや、ポリエステルなどは衣服。

 

 

 

そう考えてみると、シリコンってやっぱりダメ?って思いそうなものですが、

 

冷静に考えてみると、シリコンで髪をコーティングしていると考えたら、髪との摩擦は起きていないでしょうし、

 

シリコン × ウレタンやポリエステルとの摩擦であれば、マイナス同士で帯電しないじゃん!!という話になりそう。

 

 

逆にシリコンコーティングされた人毛が、「表面的にはシリコンだ!」と判別するなら、ウール、レーヨンなどを用いた衣服とはプラスマイナスの関係で帯電するのかも??という話にもなる。

 

 

 

よって条件次第なのかも??

 

ややこしくなったので、一旦まとめてみる。

 

人毛の話をしていたけど、使うアイテムのシリコンの有無、強弱によって、帯電しやすい素材が変わる可能性がありそう。(実際は分からんけどw)

 

 

【ノンシリコン、シリコン弱めの美容院のヘアケア剤を使っている人=帯電列では“人毛(プラス)”として判断】

・ウレタン、ポリエステルの衣服が帯電しやすい

 

【がっつりシリコン系のヘアケア剤を使っている人=帯電列では“シリコン(マイナス)”として判断】

・絹、レーヨン、ナイロン、ウールなどの衣服が帯電しやすい

 

 

真相はどうか分かりませんが、そういう可能性は有り得る。

 

静電気の対処法

 

これまで、静電気の発生についてお話しました。

 

ただしこれは、あくまで「乾燥」×「摩擦」という条件のもとでの話で、摩擦は防げませんよね。

 

なら要は「保湿が大事ですよ!!」って話です。

 

 

保湿ができていれば、摩擦が起きても静電気は発生しにくい。

 

勿論、トリートメントで保湿力特化にするのも良いですが、

 

一番手っ取り早いのはスタイリング剤。

 

 

洗うまで残るので、その間は乾燥から守ってくれます。

 

オススメなのは

 

 

UTAU メロウバーム ¥4840

N.ポリッシュオイル ¥3740

 

個人的にはバーム推しです。

 

しっかり保湿して、冬の静電気ダメージから髪を守りましょう♪