どうも、スタイリストの大田垣です。
久々のブログです。なかなか忙しくて書けていませんでした…。
で、そんな空白の期間に、なんか新しいことないの??ってことですが、
ございます。
タイトルにもあるように、「アピアランスケア(外見ケア)」について会社を代表して勉強を始めます。
それに伴って少しずつではありますが、ブログや、ご来店時の雑談としてでも認知していただけたらと考えております。
アピアランスケアの認知
まず、「アピアランスケア」という言葉がどのくらい認知されているのかを把握しておきたくて、
既に何人かのお客様には話をさせていただきました。
知っている方は0人です。
この事実がどうって訳ではないですが、まぁそんなもんだろうな。くらいです(笑)
因みに僕も余裕で知りませんでした。
美容院でできるアピアランスケアとは?
広義として、「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化を補完し、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア」とされています。
髪に関しては、抗がん剤治療の副作用による脱毛がありますが、そういった外見の変化をウィッグなどを用いて解決し、患者様のメンタルケア、ライフスタイルケアを目的とする活動ですかね。
アピアランスケアの現状。
抗がん剤治療の際に、お医者様からは副作用の説明と、気になる方はウィッグの着用をオススメされるのですが、
肝心のウィッグは、基本的には自力で探すようになるかと思います。
人毛のものでもネット通販で安価なものはありますが、それなりにちゃんとした物となると、価格帯は幅広く、10万~50万くらいかと思います。
で、このウィッグ、ただ被れば良い訳ではありません。
地毛とウィッグでは生え方や、毛量のバランスが異なっているため、どうしても不自然になってしまいます。
(地毛は後ろが多いが、ウィッグは後ろが少なくて、前が凄く多いので頭が大きく見えてしまう。)
他にもそもそもデザインが好みでなかったり、
急に髪型が変わるのも不自然だから、脱毛前のヘアスタイルを再現したい…という希望もあったりします。
じゃあ、美容師さんにカットしてもらおう!となる訳ですが、
地毛の切り方と、ウィッグの切り方って少し技術的に違うんですよね。
ウィッグのメーカーによっても、作りは違うはずです。
技術的に違うものを、見よう見まねでカットしたところで、変にはならないかもしれませんが、うまくいく保証もない。
単純に地毛と違って、ウィッグの髪は伸びません。切ったらおしまいです。やり直し不可。
そんな条件で、例えば40万円のウィッグを責任を持っていきなり切れますか??という話。
なので、断られることが多いそう。付き合いの深く長いお客様は、厚意で応えようと手を尽くすことはありますが。。。
ウィッグのカットに特化した技術を持ったうえで、責任を持ってカットからメンテナンスまで行う。
アピアランスケアに取り組むという事はそういった活動になります。
想像してみて下さい。
癌が発覚し、ショックを受けるも、なんとか踏ん張って治療に取り組もうとする。
でも、副作用で外見がみるみる変わり、負の実感が湧いてくる。
前向きに取り組もうにも、自信が持てなくなってくる。もういいやってなりそう。
そこに対して、外見だけでも取り戻せたら、前向きになれる気がしませんか?
笑顔が病気に効く。免疫力を高める説もあり、それの真偽は分かりませんが、
少なくとも前向きに治療に取り組めるようになると思います。
アピアランスケア推進サロンの実際のエピソード
技術講師をしてくださっている美容師さんから聞いた、担当した際のお話です。(画像や社名は割愛)
小学6年生の脱毛症のお客様と、入学式の為のウィッグセットのお客様。
セット用のウィッグは〇〇社のウィッグで50万円です。
メンテナンスに出すたびに新しいウィッグをおすすめされて、金銭、心身ともに困っていたお客様です。
どちらのお客様も、涙を流して喜んでくれました。
そらそうよ。聞いただけの自分ですら想像したらウルッと来るのに。。。
僕らの仕事は、「美容を通じてお客様のお役に立って喜んで頂く」というのが至上命題かと思いますが、
「こんな美容師になりたい!」という心のプロセスは美容師ごとに異なるとは思います。
「可愛い、オシャレなデザイン」を通じて喜ばせたい美容師もいれば、
「お悩み解決」や「機能性」などもありますね。
結局、最終的には「お悩み解決が出来て、機能性バツグンなオシャレなデザイン」に辿り着くわけですが、
かくいう僕も、最初の理想の美容師像は、「コンプレックスを克服させたい」という所でした。
もっと掘り下げると、「誰かの人生に影響したい」という考えがありました。
だから、「学校の先生」も夢として目指していたんですね。
脱線しましたが、そういう背景もあって、社長から声を掛けていただき、取り組むこととなりました。
アピアランスケアの取組み準備
協力サロンというか、教えて下さっている美容師さんは、「FOR AC」というプロジェクトの元、動いております。
https://firstcrew.co.jp/salonmenu/
概要はこちらから。
実際に形にするにはもう少し準備の時間をいただきますが、着々と話は進めていっております。
抗がん剤治療うんぬんを抜きにして、シンプルにトップのボリュームに悩んでいる方にも提案できるものになっております。
正式な導入に関してはまたご報告をさせていただくと思うので、宜しくお願い致します。