どうも、スタイリストの大田垣です。
最初に言っておきます。
無加工です。
お客様との軌跡
こちらのお客様はとにかく「白くしたい」という方。
1年以上前までは、色々な美容院を転々としていたらしく、
初めて来られたときは、白っぽくなく、暗めにくすんだ灰色でした。
聞くところによると、前の美容院では、「1回、青を入れて、色が抜けていくと白っぽくなります」と言われて、染めたらしい。
結果、数ヶ月過ごしても抜けず、残ったのはハイダメージの灰色の髪。
うーん。誰かは知らんが、やってくれたな…。というのが正直な感想。
最初は「灰色の部分は諦めて良いので、根元のびたところを…」ということで、
実際、その灰色の部分はこれ以上触れるのは危険だったし、放置。
他は白くしました。
お客様も驚きと実感。「今までで一番ちゃんと白い!」と。
2回、3回と来られるたびに、少しずつ配合を変え、よりハイクオリティな白さを求めていくにつれて、
「灰色の部分、どうにかできませんかね…」
僕もその頃には欲が出て、同じことを思っていたので、
どうにかして白くしました。ダメージ覚悟で。(了解の上で)
そうして、今まで転々としていたお客様が…、
むしろ「同じところに通うのって抵抗ないですか?」って当初おっしゃっていたお客様が…、
もうかれこれ1年以上、毎月来てくださいます。
毎回、その白さに喜んで帰られますし、元灰色部分のダメージと、僕がした部分のダメージを比較しても、
「ここに来て白くした髪は、ダメージの仕方も全然違いますね!」と。嬉しいお言葉。
しかもこれ、
ブリーチ、毎回1回しかしてないですからね。
完全に初めて「白にしたい!」って方は流石に2回はするけど、
こまめにご来店できて、白をキープしたい方ならブリーチは1回でいきます。頭皮いたわって。
その方は今、ひたすら伸ばしているので、カットはとりあえず放置しているのですが…。
欲が出て、元灰色の部分は切ってしましたい衝動が…w
そしたら、黄ばみのハイダメージ部分はゴッソリなくなるのに…。
グッと我慢して思う反面、お見送りの際、太陽の下でなびく、腰くらいの長さのその白い髪を眺めるのが、楽しみではあるんですが。