さてさて、早速、Part.2です。
4大要因のうちの1つ、「遺伝子学的要因」についてお話していきます。
容赦なくお話していきます。
チェック項目で当てはまりそうなのは、この辺りですかね。
□ そもそも母方の祖父が薄い
□ 筋肉は男の化粧!トレーニングに余念がない
□ 精力には自信がある
下の二つは遺伝子とは違うかもしれませんが。
今回は、「祖父が薄い」ということについてのみ話します。
母方の祖父が薄毛だと自分も薄毛になるのか?
ドイツ・ボン大学の研究チームが「男性型脱毛症の遺伝子」の有力候補の一つを発見し、米専門誌アメリカン・ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクス7月号(電子版)に発表した。
研究チームは、40歳以前に頭髪が薄くなり始めた男性のいる家系の血液を分析してみた。
その結果、若くして頭髪が薄くなる人は、X染色体にある男性ホルモン(アンドロゲン)の受容体遺伝子に変異が目立つことが分かった。
研究チームは「遺伝子変異のため頭皮でアンドロゲンの働きが強まって、髪の毛が抜けやすくなるのではないか」とみている。
男性はXとYの二つの染色体を持ち、X染色体は母親から受け継ぐため、母方の祖父が頭髪が薄ければ、自分も薄くなる可能性がある。
ただ、研究チームは「ほかにも男性型脱毛症の遺伝子があると思われるので、一概には言い切れない」としている。
参照元:朝日新聞 2005.06.14
ま。母方だろうが、父方だろうが、2人の祖父は薄毛なので、隔世遺伝論が有力である限り、僕は薄毛界のサラブレッドと成り得る存在ですがねッ…!!!
さておき、男性の染色体は「XY」。女性は「XX」で成り立っていますが、
子はそれぞれから1つずつ、染色体を貰うんですよね。
その条件と、「X染色体にある男性ホルモン(アンドロゲン)の受容体遺伝子に変異が目立つ」
つまり、色分けをして、X=変異(薄毛)遺伝子、X=通常遺伝子とすると、
薄毛の祖父は、「XY」に限られます。これに対して、
例えば、祖母は「X’X」として。
これを股掛けすると、XX’、XX、YX’、YX。性別は、順に「女、女、男、男」となります。
同様に、薄毛祖父「XY」に対する、祖母の他パターン、
「XY」×「X’X」=XX’、XX、YX’、YX=「女、女、男、男」
「XY」×「XX’」=XX、XX’、YX、YX’=「女、女、男、男」
「XY」×「X’X”」=XX’、XX”、YX’、YX”=「女、女、男、男」
以上を見ると、薄毛の祖父から産まれた母は100%の確率で、変異遺伝子Xを持つことになります。
だからと言って、母が薄毛、とは限らず、「男性ホルモンの受容体遺伝子に変異」とあるように、
女性だから、男性ホルモンはそもそも少ないので、あまり表面上、分からない場合が多いのでしょう。
結論、薄毛の祖父から産まれた母は、上記のように8パターンあり、その内の7パターンは、「XX」。1パターンは「XX’」。8パターンの中に「XX」は皆無。
ここで確認。男の染色体は「XY」に限る。男の子が生まれた際の「Y」の染色体は、父親から必ず受け継ぐことになるため、対になる「X」は必ず母親譲りになる。
つまり、父親の「X」は受け継がない条件になるので、子が男の子の場合、父親が「X」だろうが、「X」だろうが、関係ないということです。
祖父が薄毛の遺伝子を持ち、かつ、男の子が産まれた場合、8パターン中7パターンは最低でも50%の確率で、「X」の遺伝子を持つこととなり、
1パターンは100%「X」を持つこととなります。
同じような求め方をしたとき、
比較として、母方の祖父が「X」を持たない、つまり、「XY」の祖父から産まれる母親の8パターンを、同じような求め方をしたとき、
「XX」が4パターン。「XX」が4パターン。
つまり、母親が産む男の子は8パターンある中、4パターンが100%「X」を持たず、4パターンが50%の確率で「X」を持つこととなります。
それぞれを平均化すると、
薄毛遺伝子を持つ祖父の男孫は、56.25%で薄毛遺伝子を受け継ぎます。
一方で、薄毛遺伝子を持たない祖父の男孫は、6.75%で薄毛遺伝子を引き継ぎます。
※この計算があっているかは謎です(笑)
この数値を見る限り、かなりの差が見受けられますね。
結構な数字ですが、勿論、「母方祖父が薄いからもう絶対にダメだ!!」というわけではなく、
他にも要素は沢山ございますのでしっかり抗っていくしかないですね!!!